HR/HM・プログレ関連をメインにした音楽用語集
特に楽器をひくわけでもなく音楽理論なども学んだことがないので、完全に借り物である解説もあり。間違いもあるかも?随時更新中です。
アシッド〜…ダンスミュージック的な〜
例・アシッドジャズ
アドリブ…即興的な演奏のこと。インプロヴィゼーション(インプロ)と呼ぶこともある。2人以上でやるとジャムセッション(ジャム)とも呼ぶ。
イタリアンロック…イタリアのプログレやプログレっぽい音楽を指す。P・F・Mが代表格。
伊藤政則(いとうせいそく)…HR/HM系で一番有力な音楽評論家。70年代から活躍していて東北某県出身。60年代、地元にいたときからハガキ職人だったようで洋楽系のラジオをよく聴いていたらしい。70年前後に上京して大学入学。そしてロック喫茶でDJ等をしながらレコード会社とのコネクションを深め、ミニコミなども作成し音楽業界に入る。同期の音楽評論家に大貫憲章氏・渋谷陽一氏・酒井康氏などがおり、大貫憲章氏・渋谷陽一氏とはセットで(70年代の音楽評論家の)三羽ガラスとかといわれることもある。HR/HM音楽の普及に努め、ミュージックライフ出身でHR/HM専門誌「BURRN !」を立ち上げた酒井康氏と共にHR/HM界のオピニオンリーダーとして君臨。70年代にはプログレも好きであったようでプログレにも詳しい。一部では批判の対象になる氏ですが、音楽に対する知識や情熱は本物だと思います。多分、「せいそく」という名前の読ませ方はペンネーム。よく、ラジオなどで昔の話をする時に「マー坊」等と呼ばれていたことを言っていますから、正しくは「まさのり」でしょう。
打ち込み…コンピューターやシーケンサーによる自動で演奏される楽曲。たとえば、シンセサイザーを使っても人間がちゃんと演奏していれば打ち込みではない。要は機械によって自動で演奏されること(曲)
ヴァイオリン奏法(ボリューム奏法)…ギター本体に付いているボリュームノブやボリュームペダルをピッキングする前に下げておき、ピッキングと同時にボリュームを上げることで、アタックの弱い音を出す奏法。ヴァイオリンのような感じの音を出すのでこの名前がついた。
ウッドベース…アコースティックベース・生ベース・ダブルベースのこと。実態はクラッシック音楽で使われるチェロの下の音域を担当する弦楽器であるコントラバスと同じ。ただし、クラッシックでは弓で演奏するのがほとんどだが、ジャズやロック・ポピュラーミュージックで使用する場合には指でピッキングする場合が多い。
AOR…AdultOrientedRockの略。別に18禁の妖しげな声の入ったロックではありません…
要は、大人も聴けるような落ち着いたロックという意味。ソフトロックや産業ロック、パワーポップなども似たような意味合いだと思います。まあ、もともとAOR的なサウンドのバンドもあれば年寄りになるにつれてAORになったりもします。
掛け合い…演奏者が交互に演奏し合うこと。英語で言うとバトルであり、よく複数のギタリストがいるバンドではソロパートなどでギターバトルが繰り広げられるとか言いますよね。
また、似た言葉にインタープレイがあり、インタープレイは即興演奏の応酬のこと。
カンタベリーロック…イギリスのカンタベリー地域を中心としたプログレッシブロックの一種。カンタベリー出身のジャズロックグループ「ソフトマシーン」を軸に、彼らと関連のあるバンドがカンタベリーロックとされるケースや、プログレっぽいジャズロックバンドをカンタベリーロックと呼ぶケースなどがある。マイク・オールドフィールドもカンタベリーロックと括られることがあるが、このケースでは地域やレコード会社の関連での分類か?まあ、総じてジャズロックっぽいバンドのことだと考えていいかな?
現代音楽…文字通りの解釈をするなら現代の音楽を指し、ポップだろうがロックだろうがテクノだろうがなんでもここに入ることになります。ただ、音楽用語として現代音楽といえばクラッシックの系譜の上での現代(20世紀)の作品を指します。私自身、ほとんど聴いたことないのでうまく表現できませんが前衛的なものが多いような気がします。不協和音やら無調の音楽と、既存の西洋音楽理論を破壊しようとした音楽が多いです。もちろん、印象主義・表現主義・十二音主義などいくつかの流れがあるようなので一概にはどうとはいえませんが…
プログレ系で急進的なバンドはよく現代音楽に影響を受けているらしいです。
コンチェルトグロッソ…合奏協奏曲。独奏楽器とオーケストラが対等に位置する演奏形態。
酒井康…シンコーミュージック発行のロック専門誌「ミュージックライフ」の編集者からHR/HM専門誌「BURRN !」誌の初代編集長となる。現在では「BURRN !」誌を発行しているBURRN !コーポレーション(シンコーミュージックの関連会社のようです)の社長をしている。氏のラジオなどでの発言を聞く限りではなかなか過激なことや下ネタをおっしゃる方みたい。
サザンロック…アメリカ南部方面で発達したロック。埃っぽく、カントリーっぽさやブルースっぽさを兼ね備えたロック。オールマンブラザーズバンドやレナードスキナードが代表格。
渋谷陽一…音楽雑誌社「ロッキンオン」社長。70年代の英国ロックを聴いて育った世代で、愛着も造詣も深い方のようですが、最近では音楽はメシのタネみたいな発言をされていたり、自身の雑誌ではビジネスライクに流行のロックをメインに扱っていることから音楽マニアからは敬遠され気味?あと、HM大嫌いな方
ステージパフォーマンス…ライブで演奏すること自体がパフォーマンスではあるが、時に演奏以外の派手なパフォーマンスをするミュージシャンもいる。ギターに関して言えば、ザ・フーやジミ・ヘンドリックスあたりから有名になったギター破壊がある。アンプとギターをぶつけて壊したり、床に叩きつけたりして壊している。また、ジミ・ヘンドリックスはウッド・ストックフェスティバルで先に出演していたザ・フーがギター破壊をしたのでもっと目立つためにギター燃やしも敢行(笑)
ほかにもディープパープルのリッチー・ブラックモアや爆薬仕掛けて破壊するインぐウェイ・マルムスティーンなど。
ギター以外にはキーボードのキース・エマーソンは鍵盤にナイフを突き立てたりなどしていた。ボーカルではフリーのポール・ロジャースのマイクスタンド回しは後のロック系ボーカリストに多大な影響を与えた。
ストリングス(ストリングスセクション)…複数の弦楽器によるアンサンブルを指す。ポピュラーミュージックの世界ではヴァイオリン・ヴィオラ・チェロなどが入ることはそこそこ珍しいので、特別視してストリングスが入ってることをわざわざ言う場合が多い。
スパニッシュギター…フラメンコギターとも言う。元々はフラメンコの踊りの伴奏のことでアコースティックギターでの演奏。ただし、演奏が早いので普通のクラシックギターよりは補強が入れられているそうだ。
スライドギター…ギターの奏法の一つ。フレットを抑える指にガラスや金属製のバーをはめて演奏する。音程が連続して変化するような演奏が可能で、音色自体も普通にピッキングするものとは違う。その昔、バーで折れた酒のボトルのネックを指にはめて演奏したという話から、ボトルネック奏法とも呼ばれている。HR/HM・プログレ系ではあまり見かけない奏法でもある。カントリーなどで使うようなイメージか?
ため…ブルージーなギタープレイの時に、意図的に演奏の感覚を空けて、アクセントをつけること。
チェレスタ…鉄琴(グロッケンシュピール)+ピアノのような楽器。鉄の音板をハンマーで叩いて音を出している。英語ではセレスタ。
チェンバロ…ピアノの前身楽器と言われている。ただ、弦を叩いて音を出すピアノと異なり、弦を引っかいて音を出しているのでギターやハープに似た音をだす。なおチェンバロは地域により名称が異なりイタリアなどではチェンバロと呼ばれ、イギリスではハープシコード、フランスではクラブサンと呼ばれる。
泣き…心を打つような哀愁感漂うメロディーを泣きのメロディーなどということがある。泣きのギターといえばチョーキングビブラートなどを多用したマイナー調のギタープレイを指す。
単に叙情的だとか繊細だとか美しい旋律だからといって泣きとは言わないので注意。号泣・嗚咽してるかのように激しい感情表現でなければ泣きとはいえないのだ。
使い方としては「この曲(orギター)は泣いている」「泣きの名曲(orギター)」など…
NWOBHM(ニューウェーブオブブリティッシュヘヴィーメタル)…70年代後半の英国ロックシーンではパンクやニューウェーブが隆盛を極め、旧来のHRバンド行き場を失っていた。だが、80年代初頭にHMとして新人が活躍し始めることになる。この一連の動きをNWOBHMと呼ぶ。とりあえず、英国のHR/HM系バンドの総称として言われたのでジャンルとしての共通点はさほどない。
ハードロック/HR…ディストーションのかけられたギターサウンドが特徴的なロック。60年代後期イギリスのヤードバーズ、クリーム、ザ・フー、レッドツェッペリンなどをルーツだとする声も多い。
ハープシコード…チェンバロのイギリス名。
ハモンドオルガン…ローレンス・ハモンドによって1929年に開発され34年から発売された電子オルガン。いくつかの音色が出せるようで、回転式スピーカーなどを使うことにより独自のサウンドが出せるようだ。
ピッキング…弦楽器の弦を指や専用の爪(ピック)で弾いて音を出すこと。指で弾くことをフィンガーピッキングとも言う。
プログレッシブロック…1970年前後のイギリスで流行したロックのジャンル。ロックにクラシックやジャズの要素を取り入れたもので、テクニック志向で複雑な楽曲が特徴。70年代中期の石油ショック以降に急激に衰退。通称「プログレ」。
プログレハード/プログレメタル…プログレっぽいハードロックやヘヴィーメタルのこと。
ヘヴィーメタル/HM…ハードロックのサウンドをさらにラウドにしたものと考えれば簡単。ハードロックとの線引きは非常にあいまいだがギターリフが強烈か否かで判断は出来る?ちなみにヘヴィーメタルに詳しくない人がヘビメタなんて呼ぶと気を悪くするファンもいるので注意。
北欧メタル…北欧出身のHMバンドによる音楽のこと。多くはスピードメタル・ネオクラシカル系HMのバンドが多いのでそれらのタイプで尚且つ北欧のバンドのことを指す。
ポンプロック…マリオオンに代表される、プログレブームが去った80年代イギリスで発生したプログレに近いジャンル。個人的には詳しくないので上手く説明できませんが、さほど複雑でなくポップなプログレに近い。
マーキー(マーキー・インコーポレイテッド)…プログレ系のレコードの輸入・販売や雑誌を発行している会社。目白に事務所を構え、事務所のあるビルには直営のプログレ専門ショップ「ワールドディスク」も入居。数年前にアバロンというレーベルを立ち上げてHR/HM系の作品も扱うようになりました。
ムーグ/ムーグシンセサイザー…カルフォルニアのR・A・ムーグ博士(正しい発音はモーグらしい)が開発した初期のシンセサイザー。1970年前後から使用されている。アナログシンセサイザーであり、モノフォニックシンセサイザーでもある(要はアナログで同時発音数が一つということ)。単音しか出せないのでライブで和音をだす際には数台のムーグを並べてひいたりしている。後に和音出せるようになったようだけどね。今のデジタルシンセに比べるとチープな音色に聴こえなくもないが、音に迫力はあるような気がする。ちなみに当時は非常に高価だったらしい。
メロトロン…1970年前後によく使用された鍵盤楽器。位置付けとしては最も初期のサンプリング楽器であった。原理としては鍵盤の数に対応した数の磁気ヘッドがあり、それでテープを再生するという楽器。テープのセットには標準で3セットほどが用意されていてストリングス、(ボイス)コーラス等があった。音の再生にテープを使うという形式がために、音が不安定でメンテナンスも大変な楽器のようだ。ただ、不安定な音や神秘的な音が好きなファンもいる。現在では製造中止で非常にレアな楽器でもある。開発者の息子さんがレストアされていてサイト(海外)もあるようだ。
ユーロロック…英米以外の欧州諸国のプログレやプログレっぽい音楽を指す。特にイタリアとドイツのものはイタリアンロックとかジャーマンロックと呼ばれユーロロックの中でも一つのジャンルを形成している。
様式美…言葉本来の意味は「あるルールに基づいた=様式で表現される美しさ」なんですが、HR/HMのジャンルで様式美というとクラッシックのようなフレーズや雰囲気を使用したHR/HMということになります。とくに様式美HMといえばネオクラシカル系とかスピードメタルとか言われもします。また、賛否の多いジャンルです。
リフ…元々はジャズ用語のようで反復楽節のこと。繰り返し演奏されるフレーズやテーマのこと。そう考えるとほとんどの音楽にリフはあると考えられる。が、HR/HMに限って言うと、リズムギターのリフのことを言っている場合が多いようだ。