Tim Christensen

SECRETS ON PARADE/シークレッツ・オン・パレード

2001年発表のDML解散後の初ソロ作品

 1994年に1stアルバムを発表したデンマークのディジー・ミズ・リジー(以下DML)は本国デンマークで驚異的なセールスを記録し、日本でも雑誌BURRN!の読者投票でその年のブライテストホープを獲得するなどして注目されました。
 DMLの音楽性は正統的なHR/HMとは言えないものの、パンクやらコア系の人にも支持されそうな勢いのある曲から、わずかに愁いを帯びたメロディアスナンバーまでと幅広い層に支持される物でした。業界からも強烈に支持され、オルタナにぶち壊されてなかなか立ち直れないでいたHR/HMシーンにもついに若手の有望株が出てきたかと歓迎されました・・・
 TETSU個人としてはDMLの2nd(96)が出た直後ぐらいからHR/HMを本格的に聴き始めていたのでものすごく思い入れのあるバンドとなっています。
 そんなDMLですが、3rdの製作に取り掛かり始めた98年にメンバー完の方向性の違いにより突如解散を表明してしまい、以後メンバーの消息は日本には伝わってきませんでした。しかし、DMLのメロディーメーカーであり、リードボーカリストであり、リードギタリストでもあるティム・クリステンセンが遂にソロアルバムを発表してくれました。デンマーク本国では2000年の9月に発売されたのですが、日本盤の発売のアナウンス及び新作の存在自体を耳にしたのは2001年初頭ぐらいです。

 アルバムの内容としては、全体的にHR/HMというよりポップな普通のロックといった印象が強いです。おとなしめの曲が多いと思います。でも、ティムっぽいメロディーは健在でDMLファンなら絶対に買うべきアルバムだと思います。ギターを弾く後輩君もDMLが好きで、この新作を聞かせたところ・・・ポップになったけどギターが彼独特のものが残ってるって言ってましたしね。
 お気に入りは5曲目の「WateryEyes」ですね。DMLっぽいです。今風ロックのかっこ良さを兼ね備えつつ、マイナー調のサビが涙を誘う名曲だと思います。DMLの3rd用に書いていた曲も3曲ほどあって、よい曲悪い曲の双方があるものの、これらの曲の方向性を巡ってDMLは解散したのかと思うと感慨深いです。8曲目の「PrimeTime」はその3曲の内の一つでなかなかよいバラードですね。
 あと、これはおまけ程度に過ぎないんですが、本作ではムーグやメロトロンといったレア物ヴィンテージのキーボードを使用していますね。

 

 

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