Y&T

 Y&Tの歴史は72年までさかのぼる。
 72年Dave Meniketti(リードギター、リードボーカル)とLeonard Haze(ドラム)がバンドを結成。
74年Joey Alves(ギター、ボーカル)とPhil Kennemore(ベース、ボーカル)が加入し、「Yesterday And Today」としてスタートする。
 イエスタディ・アンド・トゥディは76年にロンドンレーベルからデビューアルバム「イエスタディ・アンド・トゥディ」を発表し、78年にはセカンドの「ストラック・ダウン」を発表する。しかし、セールス的には芳しい結果を残すことが出来ず、メジャーシーンからは姿を消す。

 81年、突如イエスタディ・アンド・トゥディはY&Tとバンド名を変更して再デビューを果たした。
再デビュー作の「アース・シェイカー」はアメリカのバンドながらも煌びやかな(軟派な)サウンドは採用せず、アメリカ的な骨太さとイギリス的な湿っぽさを持った硬派なサウンドを聴かせ、イギリスおよび日本ではそこそこの支持を得ることが出来た。
 アメリカ的要素とイギリス的要素というのはオールマン・ブラザーズ・バンドといったサザンロックの埃っぽく骨太なリズムと、ゲイリー・ムーアやマイケル・シェンカーが奏でる哀愁のメロディを兼ね備えた音楽性と言った方が分かりやすいかもしれない。
 そのY&Tサウンドは3rdの「ミーン・ストリーク」まで続き、日英両国の熱いHRファンの心を鷲掴みにし続けたのだが、本国アメリカではLAメタルが隆盛を極めチャートでもHR/HM系バンドで賑わっていた。
そんな状況ではレーベル側もY&Tに文句をつけたくなるのだろう。バンド側もそれに対して本国でも売れたいという色気を出したのかもしれない。
 その後Y&Tはキーボードの導入、ステージ衣装がケバクなるなどしてLAメタル化していく。音楽性が変わっても良質な曲や素晴らしいテクを披露してはいたが、昔からのファンの支持を失い、本国でもレーベルのサポートなどが不充分で 調べれば詳しく分かるのだがめんどいので90年ごろに解散(笑)

 その後95年に復活アルバムを出すのだがわしは未聴(-_-;)巷ではそれほど良くないという評価らしいが…
しかし、97年の復活第二弾アルバムはなかなかの佳作となった。佳作という表現の通り満点ではないが及第点はつけられる。 Y&T特有の泣きの名曲も合ったのでよいと思う。

 そうそう、イエスタディ・アンド・トゥディ名義の2作品持ってないのでほしいっす。新宿HMVなども見たですがなかった…
ちなみに、80年代のは殆ど廃盤?廃盤なら情けないですな、こんな名盤(1st・2nd・3rd)がね…

Earthshaker/アースシェイカー

81年発表のY&Tに改名しての1st

Y&Tearth.jpg (31405 バイト) 奇跡の名盤!としか言いようがない。
ただ、ジャケットのセンスの悪さは最悪だし、Y&Tサウンドを知らない人であればこんなジャケットのアルバム買う気にはならないでしょう(ーー;) わしのは再発CDですが、オリジナルがレコードであったこと考えるとさらに怖い…
 Y&Tを玄人受けするマニアックなバンドという声もあるが、 そやつに叙情メロディー、泣きのメロディーを語る資格はない。全泣きメロファンは持っていなければいけないアルバムだ!しかし、廃盤か? 嘆かわしい…
 1曲目はエッジの効いたギターがかっこいいハードロックナンバー
2.3.4と若干ファンキーな感じの曲が並ぶが、ギタープレイのさえは申し分ないレベル。
 レコードではA面ラストに当たる5曲目の「レスキュー・ミー」はパワーバラード。 イントロで聴ける、アコギの美しいアルペジオとエレキギターのブルージーな単音弾きの絡みがこの世のものとは思えない。 ギターのソロパートでも泣きのギターが聴けます。
 6曲目からのB面ではブリティッシュハードロックとも言えそうな哀愁疾走チューンが並んでいます。 例外として6曲目は当てはまりませんが。
 圧巻はラストの「アイ・ビリーブ・イン・ユー」です。 この曲は泣きの名バラードが多いY&Tにあっても最強のバラードといえます。 渾身の力で叩きつけるドラムの音に、メロディアスなベース。 魂を揺さぶるボーカルに咽び泣くギターの音。 これほどまでに聴き手の心を揺さぶるギタリストがいたであろうか?デイブ・メニケティのギターはそれほどまでに感情表現がうまく出来るのだな。
Black Tiger/ブラック・タイガー

82年発表の2nd

y&t.jpg (15468 バイト) やっぱりジャケットデザインには難ありです(ーー;)
 このアルバムには「フォーエヴァー」「ウィンズ・オブ・チェンジ」という二つの名曲が収録されてます。
 フォーエヴァーは哀愁疾走チューンの名曲。
同時代のNWOBHM(ニューウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィー・メタル)のバンドと間違えそうな感じがします。 やはりY&TはLAメタルムーブメントでなく、NWOBHMムーブメントの範疇なんでしょうな。
 ウィンズ・オブ・チェンジは6分台という大作のバラード。 アコギのサウンドが美しく、はじめはアコギだけで後からエレキギターやベースが入っていく展開が構成的にも良い曲。 「アース・シェイカー」の「アイビリーブ・イン・ユー」に匹敵する名曲です。
Mean Streak/ミーン・ストリーク

83年発表の3rd

Y&Tmean.jpg (66066 バイト) このジャケならばいいんでないのかな?
 残念だが80年代のY&Tのアルバムで傑作と呼べるのはこのアルバムまでです。
 このアルバムで特筆すべき曲があるとすれば、「ミッド・ナイト・イン・トウキョウ」でしょうな、やはり。
 アースシェイカー発表後、Y&Tは初来日公演を行うのだが、最終公演を当時のHR/HMファンの間での聖地「新宿ツバキハウス」で行った。
 当日、タイミングの悪いことに東京は台風に襲われたのだがライブを決行。バンドは後日最高の出来だったと言うように迫真のプレイをしたらしい(笑)
そしてライブ終了後楽屋に戻ったメンバー達が即興で作ったのが「ミッド・ナイト・イン・トウキョウ」だと言うのだ。
 ミッド・ナイト〜の出来自体は最高にいいとまでは言えないと個人的には思うが、やはりこの曲は作られた経緯やY&Tと日本人ファンとの結びつきという事を考えると 価値が数十倍にもなるのだろう。でも、付加価値抜きでも悪くはないし、良いバラードナンバーだと思う。
 アルバム全体として考えると、それまでの2作に比べてサザンロック的な埃っぽさが抜け、まさにイギリスのバンドみたいになっている。 支持層がイギリスや日本なのだから当たり前とも言える変化かもしれない。
 「アースシェイカー」「ブラック・タイガー」「ミーン・ストリーク」とY&Tが80年代に残した名盤があるわけだが、 「アース〜」と「ブラック〜」はともに、傑出した曲数曲でアルバム全体の輝きを高めているが、「ミーン〜」は全体の平均レベルが高いとは思う。
 個人的にY&T のフェイバリットアルバムを選ぶのなら「アース〜」になってしまうが、「ブラック〜」も「ミーン〜」も名盤であることには変わりないだろう。
In Rock We Trust/イン・ロック・ウィ・トラスト

84年発表の4th

Y&Tinrock.jpg (62088 バイト) ここまで来るとある意味感動すら覚えます。誰がデザインしたんじゃ〜
 ここからY&TはLAメタル化の道をたどることになる。
 それは音楽性の面ではブルース基調で硬派なメロディアスハードロックバンドから、同じメロディアスロックでもよりポップスよりの音になった。 キーボードの導入も変化の一つだろう。ヴィジュアルの面ではステージ衣装の色が派手になり小道具なども使うようになった。
 結論としては良い曲もあります。でもY&Tがやることかね?ということなんですな。
 彼らの面目のため付け加えさせてもらえば、如何にキーボードが導入され、ポップになったからといっても2曲あるバラードは一流です。泣けますよ(T_T)
Down For The Count/ダウン・フォー・ザ・カウント

85年発表の5th

Y&Tdown.jpg (47073 バイト) このジャケ(-_-メ)…もう、なにも言うことないっす(笑)
 このアルバムの特色はもうLAメタルまっしぐらって感じ(笑) 1st.2nd.3rdを愛聴する人間には堪えられないであろう世界。逆言うとこのアルバムが好きな人は1st.2nd.3rdは堪えられないでしょうが…ね。日本で言うと…B'zとモーニング娘ぐらい違う(本当か〜?)
もしまったく違うバンドならば良いかもしれないが。
 唯一の救いはラストナンバー「ハンズ・オブ・タイム」が昔を彷彿させる熱いバラードナンバーであることか・・・・
Yesterday&Today Live

91年発表の解散ライブ

 A&Mからゲフィンに移籍したY&Tは「Contagious」「Ten」の二枚のアルバムを発表している。だが、セールス面での不振やレコード会社のサポートは不足がちでY&Tは解散してしまう。
 で、Y&T解散時のラストライブの模様を収録したのが本作。1990年12/29、31のカルフォルニアでのライブを録音している。配給もゲフィンではなくメタルブレードと泣けてくる。選曲は名盤「Earthshaker」「Black Tiger」「Mean Streak」からの曲が13曲中8曲と多く、ファンなら満足できる内容といえる。メンバー構成はDave Meniketti(g、vo) Phil Kennemore(b)Jimmy DeGrasso(dr)Stef Burns(g)となっている。

 内容はもう、バンドも観客も異常なテンションで、熱いです。デイブの迫真のギタープレイと魂を揺さぶるヴォーカルは凄まじく、ラストの「Forever」を聴き終わったときには目頭があつくなっているはず。
 スタジオ音源のベスト盤も別に出てるけど、演奏のよさや選曲のよさを考えるとベスト盤以上にベストで初めて聴く方にもお勧めです。

Endangered Species/インデンジャード・スピーシーズ

97年発表の9th

Y&Tendan.jpg (39813 バイト) 復活第二弾アルバムは少しまともなジャケットデザインとなってます(^。^)
 時代の流れでダークでヘヴィーな音になってないかと危惧されたが、蓋を開けてみれば、おおむね往年の硬派でメロディアスなハードロックサウンドを聴かせてくれます。
 中でも6曲目の「スティル・フォーリング」は90年代版「フォーエヴァー」といっても差し支えない哀愁疾走チューン。
 11曲目の「トライ・トゥ・ビリーヴ」もバラードとしては佳曲ですな。
 日本盤ボーナスには「ダウン・フォー・ザ・カウント」に収録されていた「ハンズ・オブ・タイム」のアコースティックヴァージョンが収録されていて、こちらも美味。
 どちらかというと「アースシェイカー」のほうをお薦めしますがY&T未経験者がこれを聴いてもよいだろう。
 ただ、プロダクションのせいかボーカルが奥に引っ込んで聞きづらいのが難点。 やはり曲や演奏が良くても使えないエンジニアやプロデューサーが録音してしまうとマイナスになってしまいます。

 

 

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