Romantic Warrior/浪漫の騎士 76年 |
RETURN
TO FOREVER(以下RTF)を率いるChick CoreaはMiles Davisのバンドに在籍もしていたピアニスト/キーボーディストです。このRTFは70年代に活動をしていて音楽性の変化から初期・中期・後期と分けられています。 そして1stや2ndなどがジャズサイドから名盤という評価をいただいているようです。対してエレクトリック化されハードになった中期RTFはロック側から評価されていると言えましょう。 本作は中期RTFの最後を飾る作品でチック・コリア(P),
Al DiMeola(G), Stanley Clarke(B), Lenny
White(Ds)というメンバーで作られています。内容はハードなフュージョンといったところですが、変拍子が多用され、起承転結が分かりやすい長尺の楽曲が多いところからプログレチックな雰囲気も感じられます。 本作の山場はなんと言ってもタイトルナンバー「Romantic Warrior/浪漫の騎士」です。生ピアノにアコギ、ウッドベースとほとんど生楽器しか使用していないにもかかわらず、緊迫した雰囲気と激しい曲展開のおかげで非常にエキサイティングな曲となっています。加えてリリシズムにあふれるメロディーも満載ですので12分の大作でありながら一気に聴きとおせるとも思います。ほんとに生楽器で電気楽器にダイナミックさ・ドラマティックさで打ち勝つ曲というのはなかなかないですよね。 私が推薦するまでもなく高い評価で有名な作品ですが、ロックフィールドから逸脱したことのないようなロックファンなどは知らないかもしれません。ですから、聴いてみてください、目からウロコですよ(多分) 2002/1/30 |
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