AFFINITY

AFFINITY/AFFINITY 1970発表の唯一のアルバム。

ジャケットが秀逸と評判の作品なので今回は画像を大きめにしました。外盤の再発CD、紙ジャケ仕様です。

　ブリティッシュロックファンで知らない人はいないとも言い切れるであろうヴァーティゴレーベルから一枚のみアルバムを出したのがアフィニティです。このアルバムが有名な一因としては、ジャケットのデザインを手がけたのが天才デザイナーと一部で称えられているキーフであるということがあります。
　実際にジャケットを手にすると、荒涼として極めて色彩感覚の乏しい風景にぽつんと座っている女性（カラフルな服）と二匹の白鳥が目をひきます。再発CDのでなくアナログのジャケならもっと際立つのだろうけど、構図的にはもっとメインの被写体（女性）をクローズアップさせた方が普通は印象の強いものになるはずなのだが、前述のように色彩感覚の乏しい風景の中に配置することで強烈な存在感を出しています。うまいですね。

　アルバムの内容はブリティッシュジャズロック、ブリティッシュブルーズロックといった感じです。プログレ的なアヴァンギャルドさはかなり薄いです。ソウルフルな女性ボーカルとジャジーなオルガンがジャズバーにでもいるような錯覚を与えてくれてかなり心地よいです。もちろん、ロックの範疇ですから、本式のジャズやブルーズとは違いますが、ジャズバーで流れていても違和感がないくらいです。

ジャケット裏です。表の女性が白鳥を見てるという図ですな。8.9曲目はボーナストラックです。