David Rose

DISTANCE BETWEEN DREAMS/ディスタンス・ビトゥイーン・ドリームス

1977年発表

 今作はフランスのジャズ系プログレバンド「Transit Express」のヴァイオリニストであるデヴィッド・ローズのソロアルバムだ。トランジット・エクスプレス自体のアルバムを探している内にこのアルバムを手にした訳だが、ソロとはいえトランジット〜の他のメンバーも参加しており、作品の方向性も似たようなものだそうなので購入した次第。

 内容は叙情的でシリアスなジャズナンバーからアグレッシブなフュージョンナンバー、アヴァンギャルドなナンバーまでと多彩。だが、常に鋭角的で切れ味鋭いデヴィッドのヴァイオリンプレイを楽しめる内容となっている。エレキヴァイオリンと、普通のヴァイオリンの両方を使っていて、複数のエフェクターがかけられたエレキヴァイオリンのサウンドなどは斬新でカッコよい。
 また、ソロアルバムとはいえ、アンサンブルのバランスも取れていて、過剰に他のパートの主張が抑えられている感じではない。まあ、適度にデヴィッドのヴァイオリンが目立っており、非常によろしい。他のパートというと、ベースラインの音程の幅が広くて速いピッキングがかっこいいベースと、手数が多くてジャジーなドラムのリズム隊は印象的。
 ちなみにALLインストで歌なし。まあ、どう考えてもヴォーカルパートの入る余地のある楽曲は無いんだけどね(笑)

 とりあえず、クールで叙情的なジャズロックがすきな方、ジェフ・ベックのフュージョンアルバム「ブロウ・バイ・ブロウ」収録の「ダイアモンドダスト」みたいな、夏の暑さを和らげてくれる曲が聴きたい方にはおすすめっす。

 

 

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