Goblin

Profondo Rosso/サスペリア2

75年発表の1st

 ゴブリンのデビューアルバムです。イタリアの映画監督ダリオ・アルジェントのサスペンスホラー映画のサントラを演奏するために結成されました。前身バンドはCherry Fiveです。
 日本で彼らの知名度を上げたのは77年の「Suspiria/サスペリア」で本作と同様にアルジェントの映画のサントラです。そして、本作の方が発表年次が早いのに邦題が「サスペリア2」となっているのは日本での映画の上映が「Profondo Rosso」の方が遅かったからです。なお、内容的にサスペリアとサスペリア2の連続性はないようです。個人的には映画のサスペリアをTVで少しだけ見たような気がするんですが、少しだけなので内容はよくわからなかったです。

 アルバムの内容はサントラなので多彩です。が、一部の曲を除いてよくないです。恐怖シーンに使われるであろう曲やらスリリングな曲はそこそこいいのですが…通して聴くようなものでもないと思います。

2002/3/18

ROLLER/ローラー

76年発表の2nd

 サスペリアなどの映画のサントラを担当したグループとして名を馳せたゴブリンの2ndアルバムにして初のオリジナルスタジオアルバムが本作「ローラー」です。1stアルバムが「サスペリア2/Profondo Rosso」のサントラで、後に出る「サスペリア」とあわせて、TVの恐怖シーンなどでBGMに良く使われますね。

 気になる内容は、フュージョン的なジャズ系プログレといえるでしょう。そして、非常に綿密な構成を持っていて様式美、構築美にあふれた作品となっています。様式美や構築美というとファンタジー小説やSFのストーリーやらを連想したりするのですが、この作品はストーリーというより、精緻な細工が施された荘厳な建築物を連想させてくれます。それは、神秘的なキーボードやカチッと精密に決まるドラムなどが雰囲気を出しているのだと思いますが、聴いていると自分がゴシック様式の教会の中に迷い込んだような印象さえうけます。
 収録曲の中で特に印象的なのは5曲目の「GOBLIN」で、前述のタイトなドラムの爽快さに加えて、随所で切り込んでくるクールな速弾きギターがかっこいいです。 

 体でなく頭で堪能したい様式美ジャズ系プログレの名盤です。

 

 

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