Locanda delle fate

Force Le Lucciole Non Si Amano Piu/妖精

1977年発表の1st

 イタリアのプログレブーム(イタリアンロック)は70年代初頭に隆盛を極め、70年代中盤の石油危機によって急速に衰退していった。70年代初頭のムーブメントを支えたP・F・Mやニュートロルスといったバンドも元々は英国のシーンに影響を受けた口であったので、本家のプログレバンド達が解散や路線変更をした時にもプログレを続ける理由はなく、英国同様に大半のバンドは解散か路線変更をした。そんなイタリアンロックが完全に終焉した時期に出てきたのがロカンダ・デッレ・ファーテだ。

 スタジオミュージシャン出身者で占められている本バンドは7人編成の大所帯で、ジャズやクラッシックの要素を持った叙情的な楽曲を演奏している。日本のプログレファンの間では"遅れて来た大物"的な扱いを受けている。
 TETSU個人は1曲目の「A VOLTE UN INSTANTE DI QUIETE」がスリリングで変拍子がかっこいいと思うのだが、いかんせん他の楽曲が英米のAORにも通じる洗練されたサウンドでイタリアらしくないと感じる。他のサイトでの評価を見るとイタリアらしいという感想もあるんだけど、どうだろう…そこは疑問だな。

 確かに、70年代初頭の叙情派イタリアンロックのエッセンスを凝縮したバンドではあるけれども、70'sサウンドより80'sサウンドを感じさせ、ロックというよりPOP、産業ロック的なのは個人的には残念。まあ、一般受けはするバンドだとは思う。ジャーニーやらエイジアなどの煌びやかな雰囲気をもったPFMと考えればいいと思う。

 

 

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