Mandalaband

Mandalaband/曼荼羅組曲

75年1st

 マンダラバンドはスタジオプロデューサー兼エンジニアのDavid Rohlが作り上げたバンドで、彼が書いた曲をバンドのメンバー五人が演奏するという形をとっている。本作以外にも78年にもアルバムを出していて、BJHやムーディーブルースのメンバーも参加していたプロジェクト色の強いものだった。

 本作の目玉は1曲目の大作「OM MANI PADME HUM/曼荼羅組曲」だろう。20分という長さに加えてチベット語(笑)のヴォーカル、バックコーラス、大仰なオーケストレーションと非常にインパクトがある。ただ、正直な話、ネイティブでもないのに無理してチベット語で歌ってるのは変だし、バックコーラスもダサクて、バンドメンバーのインストが巧いのにオーケストレーションがかき消してる。所詮インパクト勝負の色物だとそしられてもしょうがないね。
 しかし、2〜5曲目は英語ヴォーカルでコーラスやオーケストレーションもなく、普通に聴ける。このアルバムを高見ひろし氏は当時「イエスを越えた」みたいなキャッチで売ったらしいが、これら2〜5曲目ならイエス系といっても良いかも…
 ちなみに、前述したようにインストメンバーのプレイは手堅く、ギターもドラム、キーボードもアグレッシブ且つ整合感があって好感が持てるんだけど、ヴォーカルの声質が絶望的なほどにロック向き出ないのがつらい。
 まあ、総評としては買うと損するという内容ではないけども、購入に当たっての優先度は低いですな。特に、曼荼羅組曲自体は期待して聴かない方が良いと思う。

 

 

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