MILANO CALIBRO 9/ミラノカリブロ9
1972年発表2nd |
![]() ニュートロルス同様に(イタリア)民族らしさをロックに盛り込むことを追及したオザンナですが、ニュートロルスには無かった原始的・呪術的な感覚とハードさを持っていた辺りが、ストリングスとの競演よりバンドの演奏に任した方が良いという判断になったのかもしれませんね。 下記のパレポリに見られる呪術的な妖しさ・不気味さは無いので一般人はこちらを聴く事をお勧めします。でも、個人的には薄味ですかね。 |
PALEPOLI/パレポリ
1973年発表3rd |
![]() 内容は"原色キングクリムゾン"とでも評しましょうか、本家クリムゾンが英国らしく鬱蒼とした澱んだ空気を連想させるとしたら、こちらはラテンの熱い血や汗ばみそうな空気を連想させてくれます。古代都市の雑踏や享楽的な生を表さんばかりにメロトロンやフルート、ギターが音を撒き散らす様は、ロックでありながらロックでない異世界の音楽のようです。 MILANO CALIBRO 9と本作がオザンナの傑作とされていますが、個人的には本作の強烈な妖しさにあてられてしまったので、こちらを推します。 |