TAÏ PHONG

TAÏ PHONG/TAÏ PHONG(邦題は恐るべき静寂)
TAI PHONG.jpg (300175 バイト) このセンスがいいのか悪いのか分からないジャケットのアルバムはフランスが誇る? メロディアスアあーんど泣きメロファン必聴のバンドであるタイフォンのファーストアルバムだ。
 タイフォンはベトナム出身のフランス・ベトナムのハーフの兄弟に加え、 ポーランド・ドイツのハーフ、それに後二人という、インターナショナルなメンバー構成(笑)
パートはギター二本にキーボードつき。ヴォーカルをギターの二人とベースが 担当していて誰がリードかわからない…
 ともかくこのバンドはかなり良い! 全体をヨーロッパ調の淡くやさしい雰囲気で包んでいて、彼らの出身国であるフランスの フランス映画(全く詳しくないけど)の感じ…そう、おしゃれな悲しさという感じが満ちていて涙を誘う。ちょこっとボーカルのヒステリックな感じのハイトーンボーカルが 少し気に触るがそんな物にはすぐなれる。 何しろ、クリーンなトーンのギターと少しゆがんだギターの音色のからみが美しく、心が癒されます。
 わしのお薦めは1・2・5・6曲目です。6曲目は10分台の大作だが、終盤のギターソロは圧巻!
 なお、この75年度作品はライナーの解説によると…約三週間という短期間で作られたようだ。 すごいのただ一言。

1・GOIN’ AWAY
2・SISTER JANE   
3・ CREST   
4・FORYEARS AND YEARS   
5・FIELDS OF GOLD   
6・OUT OF THE NIGHT   
日本盤再発のボーナストラック   
7・ (IF YOU'RE HEADED)NORTH FOR WINTER   
8・LET US PLAY

わし所有のは廉価盤でないほうの再発国内盤CD
WEA
WMC5-609
廉価盤も出てるはずです。

フランスのバンド  75年発表のデビューアルバム

TAÏ PHONG/WINDOWS
 こちらは76年発表のタイフォンのセカンドアルバム、このアルバムの1曲目は個人的にいわせてもらうと タイフォンの曲の中で一番優れていると思う。出だしのキーボードの音から、音色の違うギターのからみ… 何をとっても完璧だ。3曲目も名曲。 実はわしはタイフォンはこの2枚しか持っていない。それというのも…タイフォンは この後メンバーチェンジをして79年に3枚目のアルバムを出すのだが、 解説を読むとあまり良い出来でないこと を読み取れる、そして解散したらしい(81年)。 その後は復活してシングルを出したがそれ以後は特にないらしい。


1・WHEN IT'S THE SEASON
2・GAMES
3・ST.JOHN'S AVENUE
4・CIRCLE
5・LAST CHANCE
6・THE GULF OF KNOWLEDGE
ボーナストラック
7・DANCE
8・BACK AGAIN
9・CHERRY

こっちは廉価盤国内再発CD
WEA
WPCR-1717
1700円(税抜き)

フランスのバンド   76年発表のセカンド
TAÏ PHONG/SUN

このジャケットのダサさではタイフォンのこと知らない人は絶対に手を出さないと思う… う〜む、いきなり再結成されたタイフォンだけど、プログレ専門誌も読んでないし、購入したCDも輸入盤なので再結成された背景がぜんぜん読めん(T_T)まあ、何はともあれおめでとうといっておくか…

 この極めてださださなジャケット見ればわかるように1st、2ndの評価に便乗してんだろうか…持ってないけど、3rdのジャケットは奇怪な鎧武者のデザインじゃないし…(-_-;)

 メンバー構成はオリジナルメンバー五人中二人が参加というもので、以前はいなかった専任ヴォーカリストもいる。で、メンバーとしてクレジットされてるのは四人。ゲスト扱いのミュージシャンが多く参加していて、プロジェクトアルバムっぽい感じもしなくはない。

 まず全体を通して聴いた感想としては、キーボード技術やプロダクション技術の向上のため、70年代のある種スカスカだった音から一転して濃い音になってます。それを良しとするか、情緒がなくなったと判断するかは人それぞれだろうけど…個人的には昔の密度の薄い音に感じた哀愁、フランス特有(思い込み)の淡い色調の哀メロがなくなったのは残念。曲調としては、都会的に洗練された印象を受ける。プログレ特有の初心者お断りみたいなオーラは感じられないし、長い曲もあるのだけど、7分程度とコンパクトでプログレちっくなAORっていう程度。
 また、聴いていて思ったのが、彼はオリジナルメンバーであるのだけど、ドラマーのスタイルが結構昔と変わっている。音色が軽くて少し耳障り(シンセドラムか?)。
 新しく加わった専任ヴォーカリストは甘くて鼻にかかったような声質だけど、かなりはまり役だと思う。9曲中4曲はドラマーがリードヴォーカルとってるんだけど、専任ヴォーカリストのほうが表現力、声質などからいっても絶対よい。結構しびれさせてくれますよ♪
 ギターに関しては70年代当時はバンド内にギタリストが二人いたことから厚いギターハーモニーを聴かせてくれてたが、このアルバムではオリジナルメンバーのギタリストの一人がひいている。ゲスト扱いのギタリストもクレジットされてるけど、基本的に比重がギターよりキーボードへ移ってるかな。ただし、ここぞというときには強烈な泣きのギターを響かせてくれます。
 で、CDウォークマンで連続2周目が聴き終わりそうなんだけど、今回再結成されたタイフォンのサウンドのメインに据えられてるのはやっぱりキーボードですね。70年代のタイフォンではギターの泣きやハーモニーに圧倒されたけど、ギターの出番を控えめにしてピアノに焦点をあてた曲もあったのは紛れもない事実。そして、それらは比較的プログレ臭の薄い小曲に集中していた。今作が小曲中心の構成であるのは明白なのだからキーボードメインになるのも必然なのだろう。
 曲単位に話を移すと、専任ヴォーカリストが歌ってる1.3.5.7.9曲目は必聴!ドラマーがヴォーカル担当の曲もかなりいいのだけど、専任ヴォーカリストの歌唱力の前には霞んで見える。
 7曲目はタイフォン自身が1stでヒットさせた「シスタージェーン」の新録ヴァージョンで、スパニッシュ調ギターが意外にはまってるけど、やはりオリジナルの輝きにはかなわないかな?ただ、ヴォーカルに関してはオリジナルヴァージョンのいささか不安定なのより新ヴァージョンのほうがいいけどね…ちなみに、ちょっとR&B的な歌唱法かも…女声のバッキングコーラスもあるしリズムもなんとなく…
 3曲目はジャーニーやボンジョビといったハードポップが好きな人に受けそうなバラードですな。サビの部分のヴォーカルや後半のギターソロにはぐっとくる。
 1曲目は収録曲の中で一番プログレっぽいかな?まあ、プログレハードといったほうが正しいかな?2部構成で2部のギターの泣きは聴き物だな。
 総括としては、英米のAORバンドっぽくはなったけど叙情メロ好き、バラード好きには充分アピールすると思う。フランスのバンドということを意識させてくれなくなったのはさびしいが、それを補って余りある珠玉のメロディが満載されてるからいいとしよう!70年代タイフォンの再結成という色眼鏡をはずせば間違いなく素晴らしいバンドだと思う。日本盤が出てるのか知らないけど、出すべきでしょう。

1.RAINY NIGHT IN SAIGON(part1&2)
2.EVERITHING'S WRONG
3.LISA
4.NOW I KNOW(part1&2)
5.LADY LOVE
6.LAST FRIENDS
7.SISTER JANE(definitive version)
8.SUN
9.FLY AWAY

収録時間45:26

レコード会社、]VBIS(フランス)

CD番号 152 552 MU863 なのかな?ほかにそれっぽい数字ないし…
輸入盤取り扱いの大手CDショップに行けば買えるかも?

マーキー/ベルアンティークも発売しているようです。 MAR00576
マーキーの場合、日本盤とは言っても輸入盤に帯と簡単な解説つけてるだけの場合もあるけどね(^_^;)まあ、輸入盤地道に探すよりこちらのほうが入手はしやすいかも?

2000年、再結成され発表された4枚目

 

 

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