第一回
ハードロックは簡単に言ってしまえば、歪んだ音のエレキギターを使ったロックです。うるさいという点ではパンクとかもそうだけど、どちらかというとテクや楽曲を重視していました。
70年代初期のハードロックバンドといえばディープパープル、レッドツェッペリン、ユーライアヒープ、ブルーオイスターカルト、シンリジィ、スコーピオンズ、エアロスミスなどがあります。
これらのバンドのほとんどがイギリスのバンドで、シーンの中心は明らかにイギリスでした。
さて、上に挙げたバンド達がビートルズやクリームの真似をしたように、彼らの真似をするバンドも出て来ました。
少し時代の早いのではジューダスプリースト、UFOなどがあります。本格的に出始めたのが80年前後のNWOBHM(ニューウェイブオブブリティッシュヘヴィーメタル)ムーブメントの時です。
NWOBHMというのは、パンクなどによって、悲惨な状況に追い込まれていたハードロックを復活させるために当時のメディアなどが使い出した言葉です。いろんな音楽性(HRの範疇内で)のバンドをNWOBHMバンドとして売り込みましたが、それだけ、ハードロックが売れていなかったことの証ですね。なにしろ、アグレッシブなアイアンメイデン、メジャーなデフレパードなどに混じって、内容の良いB級バンド、単なるB級バンドやC級バンドも含まれてたのだからね〜。
で、ここらから、ハードロックというよりへヴィーメタルという呼ばれ方が一般的になるんですね。